使えない技


偶然、「情報の集め方」という特集の学生対象のTV番組があってたの。とある地方新聞の新聞記者のドキュメンタリー。社会問題を扱うページを任され、勉強し取材し原稿を書き紙面に掲載されるまでが細かく描いてありました。


その記者さんは、とってもとっても真剣に取り組んでいて、その姿勢は学ぶところが多かったです。だけれどね、情報を集める途中の段階で、「取材」ってあるでしょう?これって、その人が“新聞記者”だからできる技だよねーって思ったのでした。


わたしがエッセイを書く場合、分からないことがある時は、本やネットや公開されてるデータで調べてみるの。で、それでも分からない時はどうするか?・・・詳しい友人にヘルプを出して、話を聞かせてもらうか、もっと有効な資料をおしえてもらうか、これしかない。取材は、なかなか出来ないのよ。しない、じゃなくて、出来ない。どうしてだと思います?それはね、肩書きが何もないからなの。一般的に求められてる「あなたは?」の答え、わたしは「主婦です」か「まちかです」の2つしか持ち合わせてないから。


たとえば晩婚小子化問題で知りたいことがあって関係機関に問い合わせても、門前払いだもん。不審者扱いかよ、って感じで。そりゃあね、わたし自身も、そういう対応をする側だったことあるから、分かるけどっ。お勤めしてた時の電話対応マニュアルには、「名前と所属と用件のはっきりしない電話は取り次がない」ってあったから、分かる気もするんですけどねー(苦笑)


私:「○○まちかと申します。・・・のことでおたずねしたいのですが」
受付:「どちらの○○様ですか?」


その後も、?のオンパレードなり。


誰に用ですか?→知り合いなんていないから分かるかいっ
どういったご用件で→何度言っても聞き返されるしー
アポはありますか?→あったら、大代表に電話はしないってば・・・


うん。まあ、不審者をのらりくらりかわしてます、って感じなの。
たしかに、そんなのいちいち付き合ってられないよね(苦笑)


けどね、そんな時の裏技があるのです。


私:「“CHIKUGO”の○○と申します。△△のことでおたずねしたいのですが」
受付:「はい、“CHIKUGO”の○○様ですね!担当者に代わりますので」


とか。


私:「××出版の、△△という企画で書かせてもらってる○○まちかと申します。・・・の資料を探しているのですが、関係部署に取り次いでいただけますか?」
受付:「はい。いつもお世話になっておりますー。○○様ですね!少々お待ちください」


とか。すっごく簡単でしょ!?(爆)


だって嘘は言ってないもーん。
企画(懸賞論文)に応募するんだもーん。
筑後地方に住んでるもーん。


肩書きさえあれば、魔法みたいに簡単に受け入れられる。
肩書きが無いだけで、何を言っても邪魔者扱いされる。
ほんとに不思議だね。


最初の話に戻るけれど、TVで簡単に“取材”って言って専門家の元へ行っているけれど、この場合、「新聞記者」っていう肩書きがあるから可能なの。あと、学生にも可能だよね。「学生」というのも、気を許しやすい肩書きだからねっ。取材後「勉強しっかり頑張れよ〜」とか肩まで叩かれそうだよ(笑)


簡単に取材が出来るのは、学生まで。その後は、自分で肩書きを手に入れるか、身一つで戦っていくしかないのですよ。(わたしみたいに裏技で潜り込むのは、まあ、横に置いといて/笑)


学生向けの番組で、そのことを無視してさ、当たり前みたいに「取材」つって“専門家の話を聞く(出来れば違う立場の人2〜3人は話を聞こう)”なんてレクチャーしてるから、ビックリしてこんな長い日記を書いちゃったじゃないよ(笑)


そんなわたしも、インターホンが鳴って「○○宅配便でーす」て言われたら何も疑わずドアあけちゃうけどね(爆)危険、キケン。通販好きだから、自分で頼んだやつだー、って疑いもしないのね。うん。肩書きって、恐ろしい・・・(-.-;;