そしてパンツの後日談


(5/12からの続きです)


かくしてそのパンツ、透明の袋(フリーザーパックみたいなもの)に入れて、表に「落し物です」と紙を張って、エントランスの集合ポストに置いておくことにしました。


晒し者にするつもりはないの、無事に持ち主の元に返ってね、とお願いしながらパック詰め。詰めながら、自分がパンツを拾われた時のことを、思い出しちゃった(笑)


もうずいぶん昔のことになるかな。小学校4年の時、水泳の時間の出来事だったの。あの頃は、まだ男の子も女の子も一緒に教室で着替えていたんだ。いつものようにプールを上がって、教室に戻ってきたら、黒板の真ん中に白いパンツが貼ってあったの。


「何でパンツが?」ってちょっと不思議だったけど、まぁ他人事だし、と制服に着替えようとしたら、スカートとブラウスの間に畳んでおいた自分のパンツがないではないですか(爆)


「あのパンツわたしのじゃんっっ(>_<)””」


一気に顔に血が上るのが自分でも分かった。ちゃんと置いておいたのに何で黒板に貼られてるのか分からないけど、とにかく恥ずかしかった。クラスメイトはどんどん教室に戻ってくるし、このままじゃ先生も来ちゃう!!

教壇までダッシュして、無言でパンツを引き剥がす。マグネットについてたチョークの粉がパンツにも少し付いていて、それがとっても悔しかった。クラスのあちこちで笑い声がする中、パンツを片手に持ったまま自分の席に戻って、ある意味堂々と(笑)パンツを穿いてみた。その日は一日中「もう2度とパンツを落とさないぞ!!」と心の中で唱えてましたね(^−^;;



それから半年くらい経って、別の小学校に転校することになった時、クラスの女の子2人にトイレに呼び出されたの。何事かと思ったら、「あの時、パンツとってごめんね」だってさ!!(爆)
まさか転校生いじめだったとはね。「だってまちかちゃん目立ってて悔しかったから」「本当はグループに入れてほしかったの」と。ケンカ上等、言っておいでよ〜。パンツ晒し者にすることないじゃん(爆)超はずかしかったんだから、もう!


小学4年生の可愛い自己主張だったんだよね。でも、受け止めるわたしも同じ小学4年生。ちょーっとキツかったかな(苦笑)


と、いうわけで。「晒し者のパンツ」というと、この一件を思い出すのでした。
どうかどうか、このトランクスが平和に帰っていってくれますように。持ち主さんも、ちょっと「ビクッ」てなるかもしれないけれど、どうか手にとってくださいますように。