夢ノート


知り合いの紹介で、今日と明日の二日間限定の家庭教師をすることになりました。中学三年生の女の子の中間テスト対策なんだって(*^-^*)


最初、わたしもちょっぴり緊張していたのだけれど、とってもOPENで真っ直ぐな女の子で、お勉強しながらいろんなお話をしたんだ。(仮にNちゃんって呼びますね)


「ねえ先生、」と女の子。
「先生は将来の夢ってある?」って、聞かれて目が合ったの。


私:「ん!?将来?将来か・・・。えへ、実はエッセイ作家になりたいんだよ」
N:「エッセイ?変わってるね(笑)」
私:「そうかな(笑)Nちゃんも夢があるんだ?」
N:「あるよ〜。友達は別にないって言うけど・・・」
私:「夢を見つける途中なのかもしれないね」
N:「私ね、あるんだけど、どうしたらいいか分からなくってあせってるの。」
私:「難しいの?テストがあるとか?」
N:[あるある!あのね、何だと思う?」
私:「う〜ん、う〜ん。芸能界のオーディションとか!?」
N:[違〜うっ!(大笑)実はね、囲碁
私:「おぉー!!【ヒカルの碁】で読んだことあるよ(^0^)」
N:「言うと思った(爆)そうそう、その碁だよ」


Nちゃんは、プロの棋士に憧れているんだって。けど、勉強に直接関係ないから、ご両親には反対されてるらしいの。お小遣いで買ったおもちゃの碁盤で、家族が寝た夜中にこっそり棋譜を見ながら打ったりしてる、っておしえてくれた。


学校に囲碁部はないの?って尋ねたら、将棋部はあるけど、囲碁はないって。碁会所とかは?と尋ねると、博多まで行かなくっちゃないんだとか。たしかにその子のお家からは、中学生が休日や放課後に出かけられる距離じゃない・・・。
お家にインターネットもないから、オンラインでも碁は打てないって。前に携帯サイトで、碁が打てて級も上がっていくっていうところに登録してたこともあったけど、「やっぱりちゃんと打って、ちゃんと級や段がほしいって思っちゃう。それにね、プロ試験がね、30歳までだから、あせってるの。何でダメなんだろう・・・」って。


いろいろ話していて、あぁ本当に好きなんだな、すっごく詳しく調べてるんだな、って心底感動してしまったわたし。


私:「詳しいね!すっごく調べたんだね」
N:「うん。碁のノートがあるの!先生、読んで!貸してあげる」
私:「借りる借りる!見せて!」


見せてもらったノートは、プロの世界のことや、碁にまつわることがびっしり書き込まれた手作りのノートだった。Nちゃんの一途な気持ちがいっぱい詰まったノートだった。


わたしが出る幕じゃないけれど、応援したい!って思ってしまったわたし。まず今日はこのノートを借りて、ネットでいろいろ調べてプリントアウトして持ってくるね、って約束してきたよ。


Nちゃんには英単語と社会のプリントの宿題。
わたしには調べ物の宿題ねって。


明日でひとまず終わりなのが寂しいけれど、明日はまたどんな話が出来るかな?
ではでは。いってきます! (*^0^*)