理解不能な言葉に出会ったら


その昔、わたしが就職したての頃。社内報(みたいなもの)に、新人は自己紹介を載せることになったんだ。名前と、あとは各自好きなようにコメントを書いていいというふうに。


わたしは名前のほか、出身地(熊本)の話と、趣味の話を書いたの。その中に、“マイブームは紅茶です。初めての一人暮らしですが、お部屋でまったり過ごすのにはまってます♪”って一節を入れたら、なぜか上司に「ちょっとちょっと」って呼び出された・・・。


「“まったり”って何かな?熊本弁!?」


マイブームとか、まったりとか、さっくりとかが、流行した年だったのよ(笑)広辞苑にも載ることになって話題になったりもしたりして。


だけど、おじさん&おじいさん世代には、まだまだなじみがなかったみたいで、困ったようなの。だけど、それを“熊本弁”って行き着くところがおもしろいなーって思った!“若者言葉”じゃなくて方言かいっ、なんてツッコミたくなるよ!


分からないことと出合った時も、分からないなりに“こうだろう”って解釈して、わたし達は処理していくのかもね。「まったり」の場合も、「新しい言葉」の方向で調べたら意味に行き着いただろうけれど、「方言」と思い込んだまま頭を捻っていたら、分からないままだったかもしれない。(わたしの上司は、訊ねてくれたからすぐ解決したけれど)


理解不能な物事に出合った時、分からないなりに大まかに掴まえるのは一瞬の直感。そこを鍛えられたらいいなぁ。


ちなみにわたしの自己紹介は、“ゆったり”に書き換えて載せることになりまちた(笑)“誰が読んでも分かりやすく表現したほうがいいよね”って上司と話した結果でした(^-^)