一期一会


わたしには、会いたくても会えない3人の人がいます。


一人目は、小学校の時の親友。お互いの引越しで離れ離れ。わたしの原点です。内田有紀似のよっしゃん、元気かなぁ。→自然消滅の友達。


二人目は、学外のセカンドスクールで一目惚れされた友達。「いつも笑ってんね。地顔が笑顔?」と声かけられて。人のいいところをいっぱい見つけて、それを嫌味なく褒めるのがとっても上手だった。お互いの恋愛も、力いっぱい応援したよね。自信のないわたしは、どれだけ彼女に救われたことか。だけど、わたしが裏切る形で連絡が取れなくなりました。・・・ううん、違う、とるんだけど、返事が返ってこない。モデルの関奏美ちゃんを見るたびに思い出すよ、よーこちゃん。激似なんだもん。自分に腹が立って、相手にも申しわけなく思いながら・・・毎年年賀状だけは出し続けてる。いつか分かってもらえる日は来るかなぁ・・・。→自業自得の友達。


三人目は、恩師。とはいっても学校の先生ではなく、英語のインストラクターやラジオのパーソナリティーをされている、20才年上の女性。いちばん迷いがあったハタチ前、同性の師と呼べる存在感に、目を覚まさせてもらいました。「毎年たくさんの人に出会う中で、一人二人印象的な人が出てくる。まちかさんもそういう人でしたよ。今何をしてらっしゃるの?」と、風の便りに聞いたりする。だけど、だけど、会えない。ハタチになった時に決心したんです。胸を張って「わたしはこういうことをしています」と先生に言えるような自分になるまで、会わないって。今のわたしは中途半端だからダメ。先生と生徒としてなら会うのも楽しかったけれど、一人の大人として対峙するにはまだまだ情けないくらいみっともないわたし。→人生目標の友達。


二度と後悔したくないから・・・。人付き合いに躓きそうになった時、いつも必ず3人の顔が浮かんできます。


やむをえない事情で離れる時も、連絡を取る手間だけは惜しまないようにしよう。


「相手の心に、きちんと寄り添って、しっかり耳を傾けて、ごまかさないで向かい合ってる?」って自分に問いかけるようになったよ。不信感の芽は、必死で摘み取るより、まず芽を出させないことがいちばん大切だよね。


見栄なのかも、と思った時期もありました。だけど、会わないことが励みとなる存在もあるんだと教わりました。今の目標は「先生と会っても大丈夫な自分になりたい」だけど、その気持ちの向こう側には、「誰と会っても大丈夫な自分になりたい」という目標が出来ました。「全然ダメだ。頑張るぞ」って歯がゆい思いをしながら、その“誰”にいつも励まされ続けているのも事実です。友達の中になりたい自分を見つける癖がついてしまいました。


明日かもしれないし、おばあちゃんになってからかもしれないけど、会えたら本望だなあ。